TOPICS

  • 2016/05/14
    第105回日本病理学会総会 最優秀賞を受賞

医学科4年 蒔田真基さん

平成28512日~14日に仙台国際センターにて開催された、第105回日本病理学会総会の学部学生の部においてポスター発表を行い、最優秀賞を受賞しました。

     

蒔田さんは3年次に進級する直前の3月から分子病理学分野で研究を開始し、肺癌の進展に関係する可能性の高い、遺伝子Xの発現と予後についての研究に従事しており、基礎医学修練以降も継続しています。今回の発表内容は、肺の腺癌の患者さん69人について解析したもので、遺伝子Xの産物であるタンパクXの発現レベルが高いと、患者さんの予後は不良であるという結果が得られました。さらに、このタンパクXと共同作業する可能性が考えられる2種類のタンパク(Y・Z)についても検討を加えたところ、Yは予後と関連するがZは関連しないことも分かったそうです。現時点では、タンパクXが高発現するから予後不良になるのか(原因)、あるいは、予後不良であることの結果として発現が高くなるのか、いずれであるかは不明ですので、その点も明らかにする必要があります。もしも原因であるなら、タンパクXの働きを抑制する事で患者さんの治療に役立つ可能性が考えられ、また、予後不良の結果であるなら、予後ファクターを知った上で、適切に患者さんの治療戦略を考えたり、がんの診断やフォローアップの際のマーカーとして使用できる可能性が考えられます。そのため、発現レベルが高いことが「原因」なのか「結果」なのかを、まず明らかにし、さらに患者さんへの応用についても検討したいとのことです。

  

  • 研究留学について
  • 留学生インタビュー
  • 先輩インタビュー
  • サポートについて
  • 資料ダウンロード

PAGE TOP